ずっと美味しい!

美味しく食べることは毎日の大きな喜び!

またしっかり栄養を取ることは健康の基本となります。

7歳過ぎたら、食べる力をずっと維持できるように日々の生活の中に「お口の機能を高める」工夫を取り入れていきましょう。

意外に大切な「舌の機能」

美味しく食べるというと一番に思い浮かべるのは「歯がしっかりしていること」でしょう。もちろん歯周病が進んでしまうとお口に痛みが生じてしまうため、歯みがきなどのケアもとても大切です。

一方で盲点になるのが「舌の機能」

人も犬も食べ物を「のみこむ」ために無意識のうちに舌を上手に使っています。さらに犬の場合はお水やフードをお皿からお口にいれるときに舌を使っていますので、より重要度は高まります。

舌は筋肉のかたまりですので、足腰の筋肉と同様に老化に伴い段々とやせ細ってしまいますので、舌の筋トレを早めにはじめましょう!

トレーニングは継続が大切なので、愛犬にとってもご家族にとっても無理なく楽しく続けられるものが一番です。今回は日々の暮らしで取り入れやすい方法と便利なツールをご紹介します。

舌を使っておやつを楽しむ:ぺろぺろ味覚玉

犬は人にくらべて噛む回数が少なく、丸飲みに近いかたちで食べ物を摂取するため、おやつもあっという間に食べ終わってしまいます。

でも味を長く楽しむなら、ちょっとずつなめるのが一番!さらにその時間が長くなるほど舌も鍛えられます。

そこでおすすめなのが「わんこのぺろぺろ味覚玉」

こちらはちゅ~るなどのペースト状おやつを使って、なめて楽しむおもちゃです。

使い方をInstagram動画でご紹介していますのでぜひご覧ください。

舌のトレーニングだけでなく、家事などで愛犬にひとりで楽しんでほしいときにも効果絶大です。ご家族も楽をしながら、愛犬も楽しい!とってもおすすめのツールです。

舌を使っておやつを楽しむ:ちゅ~る+コップ

専用のツールがなくてもちゅ~るさえあれば、ご自宅にあるもので舌トレは可能です。

  • 愛犬が「舌を伸ばすとギリギリ底に届く」くらいのコップや深めのボウルを用意します。
  • 底に「うすーく」ちゅ~るを塗ります
  • 愛犬に匂いを嗅がせてちゅ~るをなめさせます
  • 器の底に塗ったちゅ~るがなくなったら、再度塗ってなめさせます

味覚玉に比べて手間はちょっとかかりますが、こちらも「おやつを食べすぎず」でも「長く楽しめる」舌トレになります。

鼻と舌をいっしょに鍛える:早食い防止食器

犬は人に比べて嗅覚がすごいことを皆さんご存知でしょう。目や耳はどうしても老化に伴い機能が下がってしまいますが、鼻の能力は一般的に最後まで残ります。

何かを感じることは生き生きとした毎日に欠かせません。鼻を使ってにおいを嗅ぐことで脳も刺激され、脳の機能維持も期待できます。

そこでおすすめなのが早食い防止食器。

食欲が強すぎる子しか使った経験が無いでしょうが、実はこれが素晴らしい脳トレグッズなのです。

↑こんなタイプの食器を使用します。

  • この食器に大好きなおやつを細かくしたものを少量入れる
  • 愛犬に匂いを嗅がせて食べさせる
  • 全部なくなったら、また少量いれてあげる→繰り返し

これが愛犬にとっては「鼻を使う」「舌で隙間からすくい取る」という一挙両得のトレーニングになります。また「おいしいものを探す」→「やった!獲得!!」という一連の流れは宝探しのようなもの。楽しく脳を使うことにもなります。

少しずつ、長時間というのが理想的なのでご家族もリラックスしてお試しください。テレビなどを見ながら時折パラパラ追加してあげるようなやり方が無理なく続けるコツです。

若いうちから「楽しみ方」を教えてあげる

これらのツールは「愛犬がひとりで楽しむ」方法でもあります。

例えば寝たきりで散歩にいけないストレスから鳴き続けてしまうような子も、早食い防止食器を使った宝さがしができると、それに集中して鳴きがやんだり、散歩の代わりの楽しみを与えてあげられます。

とはいえ年齢があがると新しいことになかなかチャレンジできないのは、人も犬も同じです。

愛犬がシニア期になって、なにか困り事が出てきてから対応するより、若いうちからいろんな楽しみ方を教えてあげましょう。