老犬のための防災対策:備蓄品の準備

犬と少年

どんなことがあっても必ず守ってあげられるように

日本は世界的にみても災害が多い国です。この数十年をみても、全国のあちこちで大災害が起こり、その度に多くの人、そして動物たちが苦しみました。

アイペット損害保険株式会社の調査によるとペットのために防災対策をしている飼い主さまは56.9%。犬を飼っている方の対策第一位は「待てやおすわりなど基本的なしつけができている」が43.4%でした。
確かに大規模災害における同行避難では基本的なしつけが必要です。また日々の飼い主さまのマナーも、犬を飼っていない方々のご理解を得るためにはとても大切なことでしょう。

介護用品も含めて備蓄しておきましょう

ただ同調査において気になるのは「ペット用の防災グッズ(食料・用品等)をそろえている」と回答した方が21.9%ということ。
シニアのワンちゃん達、とくに介護が必要な子の場合には日々の生活で使用する介護用品が多々ありますし、食べ慣れていないフードなどちょっとした変化で大きく体調を崩しがちです。
いつもと違う環境で生活するだけでも大変なことなのに、それに加えて介護の負担、さらに必要なものを探し求める負担が重なることでご家族の負担は何倍にも膨れ上がります。

防災グッズの例

・その子の健康を維持するためのフード・お水
・日々必要なお薬
・介護用のオムツ
 避難所生活、車中避難ではいつもオムツが必要ない子でも必要になります
・褥瘡ケアのためのラップやワセリン
・ペットシーツ
・避難中でも迷子にしないためのリード
・折りたたみ式のソフトクレート
など

その子の毎日の生活を考えたときに必要なものを最低でも5日分ほどまとめて、いざというときにはすぐに持ち出せるようにしておきましょう。フードなどは少なくなってきたら購入するのではなく、いつも一袋備蓄してあるサイクルにするのが安心です。

また寝たきりの子を在宅介護していらっしゃる場合には、万が一のときにどうやって避難させるか、ご家族で話し合って役割分担をしておくと安心です。
今のうちから十分な対策を講じて、万が一のことがあってもワンちゃんも含めたご家族全員で無事に災害を乗り切りましょう。 

< 参 考 > 
ペットの災害対策のためのたいへんわかりやすい環境省のパンフレットがございます。こちらもあわせてご覧ください。
備えよう、いつもいっしょにいたいから.pdf